■ティーチャーやぎぬまの「英語のツボ」■
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  第16回:基本中の基本! 
      4種類の「話す」. say, tell, speak, talk その(2)
  前回は、基本中の基本単語である 4 種類の「話す」 “say, tell, speak, talk” 
に就いて考えて来ました。今回は “say, tell, speak, talk” の第 2 
段として、これら四語に就いて更に理解を深めるべく様々な実践的な例文を見ていきましょう。 
  毎回同じパターンですが、前回勉強した 4 語に就いての基本構文及び意味の違いを再度確認してみて下さい。 
  say, tell, speak, talk の基本構文は次の通りでした。 
  
  
    
      - say X (to 人 ), say (to 人 ) X : 
      ( 人に )X を話す 〔 X の部分は that- 節、 wh- 節も採る〕 
    
    tell 人 X : 
    人に X を話す  
    〔 tell 
は基本的に「話す相手」及び「話す内容」が必要〕
    
    
    
      - speak / talk (to 人 )(of / about X) 
:
      ( 人に )(X について /X のことを ) 話す 
    
   
  say, tell, speak, talk の基本的意味の違いは次の通りでした。 
  
  
    
      
        
          | say : | 
          「 ( 実際に声帯を振動させて発せられた言葉 ) を言う」こと。 | 
        
        
          | tell : | 
          「 ( 発せられた言葉の内容 ) を言う」こと。 | 
        
        
          | speak : | 
          
           「きちんとした内容を、声を出して言う」こと。 
          従って、単に「おしゃべりをした」という意味では使われない。また、「話す内容」に重点が置かれているため、相手がいなくても良い。 
          
           | 
        
        
          | talk : | 
          
           「話す内容」ではなく「話すという行為」に重点がある語。 
          従って「話す相手」の存在が意識されていなければならない。 
          
           | 
        
      
    
   
  
    - (1)A spokesperson (said, told, spoke, talked) that the company would improve 
its security standard. 
    
 - (その会社はセキュリティの規準を改善すると広報担当者が言った。) 
    
- 語句
    
    
      - spokesperson:広報担当者 : 
元は「代弁者」の意味でしたが、現在では記者会見等の公の場で、本来は社長が挨拶したり説明しなければならない時に会社の代表として、或いは社長の代わりとして挨拶をする人を言う。 
      
 - security standard:機密保護規準 : 直訳は「安全基準」でありその訳で全く問題はないが、IT(Information 
Technology)が高度に発達した現在では、機密保護基準に就いて言う場合が多い。 
 
    
      - (2)He (said, told, spoke, talked) the bank clerk that he wanted to exchange 
200,000 yen to Australian dollar. 
    
 - (彼はその銀行員に20万円をオーストラリアドルに変えて欲しいと言った。) 
    
 - (3)She (said, told, spoke, talked) a lot about her experience as a 
correspondent at New York Bureau. 
    
 - (彼女はニューヨーク支局特派員としての経験に就いて、多くを語った。) 
    
- 語句
    
    
      - correspondent:特派員 
      
 - New York Bureau:ニューヨーク支局 : New York Office / Branch とも言う 
 
    
      - (4)A friend of mine (says, tells, speaks, talks) French very fluently as 
well as English, because he lived in Quebec from elementary school to high 
school. 
    
 - (私の友人の一人は、小学校から高校まで[カナダの]ケベックに住んでいたので、英語だけでなくフランス語も大変流暢に話します。) 
    
- 語句
    
    
      - fluently:流暢に 
      
 - A as well as B:BだけでなくAも 
 
    
     
   
  それでは回答を見ていきましょう。
  
  
  
    - この文は「say+that-節」の構文になっていて、次の文の間接話法になっています。=A spokesperson said, “The company 
will improve its security standard.” (広報担当者は「会社は機密保護規準を改善します」と言った。)
    
    
     - この文は「tell 人 X〔人にXを話す〕」の構文になっていて、人=the bank clerk、 X=that-節 
です。これも?と同様に、次のように直接話法に書き換えることが出来ます。  
    =He said to the bank clerk, “I want to 
exchange 200,000 yen to Australian dollar.” 
   
    (彼は行員に「20万円をオーストラリアドルに換えたいのですが」と言った。)
    
    
     - この文は「speak / talk+about X) の構文になっていて、Xの部分が her experience(以下)になり、回答としては 
spoke, talked どちらでも正解になります。
    
    
     - 「(英語やドイツ語などの)言語を話す」という意味では、「言語と言う内容を話す」ではなく、言語そのものを話すわけですか talk は不可であり、speak 
しか使えません。中学の教科書にも出て来たように、「言語を話す」は speak English, speak Japanese 
のように決まっていましたね。 
    それにしても例文のように、「英語もフランス語も…」とは夢また夢でしょうか。私達もいつかは必ず「日本語も英語も…」となることを夢見て、毎日バイリンガル・ネット・ニュースで地道に努力していきましょう。
    
     
  
  『ティーチャーやぎぬまの英語のツボ』では毎回、かゆいところに手が届く、これぞ英語のツボ!な事柄を紹介しています。