look, see, watch, listen, hear
は全て中学校の教科書に出てくる単語ですが、その使い分けとなると簡単そうで難しい。今回は、この使い分けの「極意」に迫ってみたいと思います。
まず中学の復習も兼ねて、次の英文の中で
( ) 内の中で、適切な単語を選んでみて下さい。
ex. I could smell something burning. ( 何か焦げ臭い臭いがした。 )
= I
smelled something burning.
look, see, watch, listen, hear の五語は次のように区別する事が出来ます。
それでは上記の五語の説明を参考にして、(1)〜(4)を考えて行きましょう。
(1) は、スターウォーズのある場面の静止画像を長い間見ていれば look を用いますが、まさか映画を見るのにそのような見方をする人はいません。当然、画面の中で動く画像を見るわけですから、 watched を選びます。一般的に、テレビや映画を見る時には watch を用います。
(2) は、彼女が彼氏と話しているところを、見ようとして意識的に視線を向けたとするならば looked at
を選びますが、視線を向けたら自然に目に入ったのか或いは、見ようとしなくても偶然に見えてしまったのかは判らないまでも、「自然に見えてしまった」という意味でしたら
saw
を選びます。この場合は状況によって二通り考えられるわけです。
後半の「はっきりとは見えませんでした」は、明らかに「はっきりとは網膜には映りませんでした」の意味ですから、
saw が答えになります。
(3) は、米国全土にスピーカーを設置して国民全員に大統領就任演説を聞かせるべく大音量で流したとすれば、聞きたくなくても聞こえてしまいますので heard を選ぶことになりますが、そのような状況はあり得ませんので、「耳を傾ける」という意味の listened to 賀正解になります。
(4) は、心霊現象かもしれない (?)すすり泣く声が窓の外から聞こえてきたわけですから ( ぞぞー )、当然 hear を選びます。皆さん方読者の中には意識的に死後の世界に入り ,すすり泣く声を聞く能力がある人がいるかもしれませんが、そのような方は特別に listen to を使うことが出来るでしょう。
次回は、今回学んだ事を元に、これらの五語に就いて更に発展的な見方をして行きたいと思います。楽しみにしていて下さいね。
『ティーチャー柳沼の英語のツボ』では毎回、かゆいところに手が届く、これぞ英語のツボ!な事柄を紹介しています。