■ティーチャー柳沼の「英語のツボ」■
  Bilingual 英語への道:やぎさんの
 Native 英語講座

第19回: center, middle 「まんなか」って、どこのこと?
易しいようで難しいcenterと middle (2)

center middle の基本的な違いのイメージは、前回図示した通りです。

   
           center               middle

それでは前回に引き続いて、様々な例文を見ていきましょう。

(1) (center, middle) class ( 中産階級 )

(2) (center, middle) age ( 中年 )

(3) withdrawal of the U.S. troops from the (Center, Middle) East
( 中東からの米軍の撤退 )

語句
withdrawal:撤退  troops:軍隊[複数形で用いる]

(4) (center, middle)-of-the-road policy ( 中道政策 )

(5) Answer the phone, please. I'm in the (center, middle) of getting dinner ready.
( 電話に出て。今、夕食の準備で忙しいのよ。 )

(6) In the (center, middle) of last April, Nikkei-Dow Jones average his the bottom in the wake of the burst of the bubble economy.
( 昨年の 4 月半ばに、ダウ日経平均株価指数はバブル経済崩壊後の底を打った。 )

語句
Nikkei-Dow Jones average:日経平均株価指数
hit the bottom:底を打つ
in the wake of〜:〜の後で、〜に続いて
the bubble economy:バブル経済

 

《解説》

上記 (1) 〜 (6) は全て middle を選択します。 center にも「比喩的」意味があるものの、middle が厳密に「物理的」意味で使われることはありませんので、上記の 6 つの例文を鑑賞し、 middle の抽象的概念を汲み取って戴ければ有り難いと思います。

(1) (2) 及び (6) では、 bourgeoisie 「ブルジョアジー」と大雑把に同じような意味で使われる middle class も、「中年」を意味する middle age も、「 4 月半ば」も、「収入の面で、或いは年齢的な位置の面で、或いは 4 月という期間の面で、ほぼ中央にある」という意味であり、概念的には全く同じ次元です。

the Middle East 「中東」も、「中道の〜」を意味する middle-of-the-road 〜も決まりきった言い方であり、是非覚えておきましょう。

更に in the middle of 〜 ing という形で、「〜 [ の真っ最中 ] で忙しい」という比喩的意味にも使われることも特筆すべき事です。

 

《解説》

middle に対して、 center angle 「中心角」という表現からも解るように center は極めて物理的意味合いが濃くなります。前回勉強したように、比喩的意味合いでも「 [ 政治・経済産業・行政・交通等の ] 中心 ( 地 ) 」という意味合いで使われ、 2001 年 9 月 11 日にテロリスト達が民間飛行機を乗っ取り( hijack )、世界貿易センタービルを襲った事件は未だに忘れられないことですが、この「世界貿易センタービル」も「世界貿易の中心地」という意味合いを込めで the World Trade Center と呼んでいます。

2 回連続で center, middle の違いに就いて見てきましたが、難しかったでしょうか。長い間様々なタイプの英語に接しているだけで、徐々に慣れてきますので、兎に角「忍耐= patience 」を持って持続していきましょう。

 

『ティーチャー柳沼の英語のツボ』では毎回、かゆいところに手が届く、これぞ英語のツボ!な事柄を紹介しています。