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  医学部の数学と理工系の数学
                (2023、07-16)
理工系の数学の問題と、医学部医学科の数学の問題を共通させている旧帝大を中心とした一部の大学を除いて、証明問題を中心とした理工系の理論数学と、関数処理、数値計算がメインの医学部(医療系)の数学とは、科目名が同じであるだけで、全くの別物であるとお考えいただければ幸甚に存じます。

従って、学校の先生や塾の講師が強調する「なぜそうなるのか」という考えに沿った勉強も勿論大切ですが、短時間で膨大な数の問題を解かなければない医学部受験の数学においては、「なぜそうなるのか」ではなく、裏技であろうが何であろうが、瞬時に関数処理を施して、解答数値を導き出すことが希求されるのです。


今世紀に入り驚異的に難度を上げた医学部医学科ですが、2015年と16年を境に易化に転じ、10年前を鑑みますと、現在は信じられないほど合格しやすくなったと言えます。しかしながら、それでも河合全統模試レベルで、私立医学科の最低ラインでも偏差値「65」程度はないと勝負ができませんので、現在でも超難関であることには変わりありません。

学校でも予備校でも数学を教える教員は講師は、勿論数学のプロですが、数学のプロと数学を教えるプロは必ずしも一致するわけではありません。また、多くの一貫校で、数学の授業で先生が何を言っているか意味不明といった現象が多々発生している所以でもあるのです。

学校の数学の先生は、全員が数学を専門としてきた理工系出身の「オタク数学」と言っても過言ではないほど数学の授業が分かりにくい状況を経験してきた中高生も、少なくないはずです。

現在救急医として勤務している元生徒さんから、「やぎぬまは英語の先生なのに、何で数学や物化がそんなにできるのだ。」と言われたことがあります。私は、「数学で大沈没を経験してきた素人だから、解り易いだけだ」と生徒さんに話しています。私、やぎぬまは、高一の二学期中間試験で数学が学年最下位となり、一時は退学を決意ましたが、その経験が現在も生きているが故に、圧倒的なパワーで医学部や東京大学、慶早等の難関大学に生徒さんを送り出すことができているのです。

中学一年の3学期に、レッスンクラス最下位でお受けした生徒さんを2年半かけて最上位(Sα)に引き上げて、その後一度もダウンすることなく現役で医学部医学科に合格させた、現・小児科医の元生徒さんも、うまくやぎぬまの方針に乗ってくれて成功した事例と言えます。

現在この欄は、加筆訂正中ですので、詳細は別途お聞きいただければ幸いです。なお、やぎぬまの高校時代の状況は、HP左上の、塾長の紹介欄をご覧頂ければ幸いです。